二つの世界

 私は家電好きなのでAV関係の機器はほとんど揃えてある。我が家の居間の壁には55インチのTVが鎮座している。しかしTV番組はほとんど見ない、ネット動画が主である。
 我が家の情報収集は1日3度のNHKプラスのニュース配信と地方紙とネット動画である。私にとっては地上波のドラマやワイドショーはいつの間にか退屈になってしまった。おかげで巷のトレンドに疎くなりタレントさんの顔と名前がほとんど分からない。特段、信念がある訳でもないのでまたいつかきっかけができれば昔のようにプロ野球ニュースくらいは視聴するかもしれない。反面、YOUTUBEは短編なのでついついチャンネルを渡り歩き気がつけば数時間経っていたりする。中でも時事ネタに関しては新聞などのメジャーメディアとネット界隈のトレンドは随分違うし深さも違う。なんでこんな大きな問題が新聞やTVで話題にならないのだろうと不思議に思ったりする。特に政治家の不祥事やC国、K国との安全保障に関する事柄はどの新聞もTV局もまるで腫れ物に触れるように沈黙している。その横並びの姿勢に思わず、こんなにたくさんTV局はいらない、こんなに新聞はいらないと思ったりする。ネットの世界ではもっと自由に報道されている。無責任な記事も多いが色んな見解があって面白いのでつい見てしまう。
 一昔前、私や妻は新聞も読まない若い人たちがネット記事だけを読んでいることに「エコーチェンバー現象」と危惧したものである。つまり自分の興味や琴線に触れた事象だけを深掘りしていく行動は偏った情報とそれから生み出された狭い視野と思考に陥るのではないかと思っていたのである。ところが今の私は同様の症状に染まっているのだろうか?
 TVや新聞でしか情報に触れない人々とネット上からも情報を収集する人たちの世論はたぶん違うだろう。そして今まではネット界隈をうろうろしていた人たちは少数派であったかもしれないが、これからは逆転するだろう。TVで時事問題への意見をご贔屓のタレントさんやお笑い芸人からのコメントを伺うのも良いが、私はネットでそれなりの専門家からの解説を聞く方が面白いと思うので益々TVが縁遠くなるような気がする。

誰が決めた?

車を買い替えようとしたが無期限に留保した
10年目の車検を迎える我が家の車はスポーツタイプで大好きな車だ。しかし大腿骨を痛めた妻が乗り降り時に苦労しているのを見て、これは申し訳ないと思い二人で近所の車屋さんを訪れた。誰もが同じだと思うが車なんてそうそう買い替えるものではない。久しぶりに覗いた某外車メーカーの展示車両の値段を見て驚いた。こんなコンパクトカーが数年前の高級車の値段になっている。しかも好きでもないSUVスタイルに残り少ない老後資金を投入する気は起きず隣の国産メーカーへ行った。ここでも全く興味のないSUVばかり紹介される。唯一のセダンが超定番のハイブリットカーで試乗までさせてもらった。新型は随分と高い車になっていて予算オーバーだが、それでも妻が気入れば止むおえまいとお金のやり繰りを考えていた。後日、下取り査定に車を見せに行った妻に営業マンが言うことには「お宅のマイカー利用形態ではハイブリットはメリットがない」とのことであった。妻も他に魅力のある車はなく、今の車が好きだと言い出しこの話は頓挫した。
 今回の件でEVは全く考慮しなかった。EVは環境に優しいという話は信じていないし、環境後進国とのコンプレックスを抱えた日本が、トヨタの意見を無視して欧州の策略にまんまと嵌められたと思っている。そんな愚策で我々の税金で補助金を出したり、充電ステーションを建設するなんてしてほしくない。まずEVが我が国の環境保全政策に合致している根拠を国民に示すべきだと思うし、大金を投じるなら国民に信を問うべきだと思っている。しかしそんなことを言ってくれる政党もない。どうなっているんでしょう?この国は・・・