コロナ禍で面接授業はことごく中止、仕方なくオンラインで授業を受ける。やってみてわかったこともある。それをご報告
まず、一日パソコンの前にいるわけだから、家族には気を遣わせて悪いなぁと思っていたが、会議ではないので授業中は生徒側のマイクは切っておくのが普通だし映像も同様。また、仮に映像をオンにしている場合も背景を任意の背景画像に置き換えられるので、部屋の様子を見せない様にできる。たとえ、家族がパジャマ姿でウロウロしても、猫が泣き叫ぼうと構わないと云うことだ。私より家族が先に慣れて、堂々と何一つ変わらない日常生活を送っている。出席確認は会議室にアクセスした時点で私の学生番号が表記される。
一見、講師の一方的な話を聞いている感じだが、それは講師側の進め方次第。積極的に学生の質問や考え方を引き出す工夫をすれば、普通の授業の緊張感は維持できる。もともと大学の勉強なんて自分のためにお金を出して受けているのであって、他人に迷惑さえかけなければ眠っていようが抜け出そうが自由である。そうしたければそうすれば良い。ただし、事前に用意されている教材はオンライン授業にとっては特に重要だ。学生のメリットとしては授業が始まる直前まで他の作業ができることだ。つまり、通学時間がないので時間のゆとりが全然違う。交通費もかからない。
さて、今は代替えとしてのオンライン授業だが、ただでさえ自宅おいて色々な放送メディアで授業で学習するのが基本の放送大学。その中で唯一、生身の講師に会えるのが面接授業の楽しみでもあった。面接授業までリアルな授業がないとなれば学生である実感がわかないかもしれない。今はまだオンラインは代替えという感覚だが、もし今後これが普通になり講師にしても学友にしても「絶対に現実で会うことはない人たち」となった時にどんな気持ちになるのだろう。学生生活はあるが学園生活はいよいよ無くなる。ネット上のバーチャルな大学に本格的に移行するのだろうか。それがこれからの時代なのだろうか
今期も前期に引き続き、単位認定試験も郵送だと云うことになった。たとえコロナ禍が通り過ぎても元に戻らないかもしれない。以前よりもっと魅力のある大学になるのか、無機質な大学になるのか興味半分、不安半分である。