多分、こんな夏ははじめてだったと思う。
私が住んでいる福岡市は山笠で梅雨が終わり夏になる。筥崎宮の放生会で夏が終わり秋になる。春先に遠くに見える烏賊(いか)釣り船の漁火が、真夏になるにつれて近くなり夏の終わりにまた遠くなって秋になる。「ああ、あんなに漁火が遠くなって」と言うセリフが夏の終わりの挨拶だった。今では烏賊もいやしない。そして全てのイベントがコロナ禍でオジャンとなった。
今年は梅雨は終わらないかと心配したが8月直前に明け、充分すぎる灼熱の日々の挙句9月の2発の台風で完全に秋になった。人間界のイベントは何の関係もなかった。何れにせよ2020年の夏は異例中の異例だったが、これから先も天変地異や厄災は続くのだろうか?
さて、今日は誕生日だ。67年間も生きてきたのだから、若い人たちには「それだけ生きれば十分でしょう」と言われそうだ。確かに50年前だったらそうだったかも知れない。戦争も飢饉も経験せず平和な時代に生きてこられて良かったと思う。平均寿命から考えると命のロウソクはもう80%弱くらいの消化率かな?健康寿命があと10年続くとして3600日、一日のうちの自由時間はその三分の一くらい。時間は大事に使わなきゃね。きな臭いけど平和な時代が続きますように
